BSIジャパン、株式会社MHPSコントロールシステムズにCSMS*1(産業用オートメーション及び制御システム向けサイバーセキュリティマネジメントシステム)を認証

2016年11月18日

BSIグループジャパン株式会社(東京都港区 代表取締役社長 竹尾 直章、以下 BSIジャパン)は、株式会社MHPSコントロールシステムズ(神奈川県横浜市中区 代表取締役社長 平田 大作)の製造部 長崎事業所に対し、CSMS(制御システムに関するセキュリティマネジメントシステム)を認証しました。(認証登録日:2016年10月7日)

 

株式会社MHPSコントロールシステムズ様 授与式写真

CSMS認証を記念した認証授与式において:
写真左より、株式会社MHPSコントロールシステムズ 代表取締役社長 平田 大作 様
BSIグループジャパン株式会社 代表取締役社長 竹尾 直章

株式会社MHPSコントロールシステムズ 代表取締役社長 平田 大作 様からのコメント

◆CSMS認証取得の目的、構築・運用で工夫した点、またその成果など

制御システムを提供している当社にとって、HW製造ラインにセキュリティインシデントが発生すれば、製造遅延の問題にとどまらず、当社事業に対するお客様からの信頼を失う事にもなり、そのリスクは看過できません。今回、CSMS認証を取得したことで、そのリスクを低減できる仕組みができました。更に、既に取得済みのISMS認証と併せて、当社がセキュリティを重視している会社であることもアピールできたと考えています。

今回のマネジメントシステム構築では、取得済みのISMSをベースとしながら、一方で、それとは異なる制御システム特有の概念をマネジメントシステムに取り込むようにしました。その結果、安心・安全なシステムとはどういったものか、それを維持するためには何が必要なのかを、組織として再認識する事ができました。

◆認証機関にBSIを選んでいただいた理由

CSMSの認証機関は国内に2組織しかなく、BSIジャパンは各種セミナー等で当該認証の浸透を積極的に推進していたことから、お願いする事としました。

◆CSMSの今後の活用について

CSMS認証は、製造設備である当社ボード製造工場のセキュリティ対応強化にとどまらず、制御装置を提供する会社としての当社事業にも重要である事から、アセットオーナーにとどまらず、システムインテグレータとして取得範囲拡張を検討しています。当社の事業全体が当該認証に則っている事が、お客様の安心につながるものと考えています。

また、今回アセットオーナーとして取得したことで、認証を取得したいお客様に、ISMSとの違いなど、多少なりとも良いアドバイスができると考えています。CSMS認証を取得する事がゴールではなく、事業を安心して営むことが重要と考えています。

(*1)CSMS:Cyber Security Management System for IACS (Industrial Automation and Control System): 産業用オートメーション及び制御システム向けサイバーセキュリティマネジメントシステム


CSMS認証は、産業用オートメーション及び制御システムを対象に、サイバーセキュリティマネジメントシステムを確立するための要素を定義したIEC 62443-2-1を基準とした第三者認証制度です。

CSMS認証制度は、制御システムを保有する事業者、構築・運用・保守事業者が、制御システムのセキュリティ対策において管理面から継続的に向上することを目的に、2014年4月に確立されました。電気・ガス・水道・化学・石油といった重要インフラを制御するシステムのセキュリティ確保のため認証取得に向けた取組みが拡大しています。

CSMS認証について詳しくはこちら:
https://www.bsigroup.com/ja-JP/cyber-security/


株式会社MHPSコントロールシステムズについて

制御システムMIDASならびにDIASYSや、世界をリードする最新機種Netmationを通じて、常に最新の制御技術と高い信頼性を提供。製品群に安全度水準国際規格SIL3に適合したNetmation4Sを加え、より高い安全性が要求される電力インフラや航空宇宙関連設備にも対応。ソリューション技術を大きく発展させ、社会インフラ業界に貢献することを目指しています。

URL: http://www.cs.mhps.com/